マンション管理士 = 毎野 =

震災は終わっていない

投稿日時 2007-7-20 0:00:00
執筆者 ymaino
 阪神・淡路大震災で被災したマンション「宝塚第三コーポラス」(兵庫県宝塚市)の管理組合が、7月1日の臨時総会で、マンション建て替え円滑化法施行後あらためて建て替え決議を成立させました。阪神大震災で全半壊した兵庫県内の172カ所の分譲マンションで、唯一、再建手続きが正式に始まっていませんでした。兵庫県の調査では、全半壊した分譲マンション(10戸以上)172件のうち、建て替えたのは105件、補修が57件、土地を処分したケースなどが6件。現在、芦屋市、神戸市兵庫区、灘区の被災マンション計3件が建て替え中で、宝塚第三コーポラスを含め計4件が今も再建を終えていません。

 宝塚第三コーポラスのマンションの区分所有権を持つ住民120人のうち、112人(約93%)が建て替えに賛成し、8月下旬にマンション建て替え円滑化法に基づく建て替え組合を設立する予定だそうです。円滑化法は、阪神・淡路大震災の被災マンションの再建が難航したことがきっかけででき、宝塚第三コーポラスの建て替えは、同法を震災被災マンションの住民が利用する最初の事例となります。

 理事長によると、新しいマンションは地上5階建て、延べ床面積5400?となる予定で、東急建設が設計・施工し、建て替え前と比べると、戸数は約4割減って73戸に、各住戸の専有面積は約6割増えて70?程度になるそうです。いまの建物の解体工事は08年3月から始まるようです。
建て替えを進める112人の住民の中で、新しいマンションに入居する住民がどれくらいるかは、まだはっきりせず、理事長を含む大部分の住民の方は転居されていますが、宝塚第三コーポラスに住民がいまも一人住んでおられます。

 震災から今年(2007年)で13年目に入りましたが、被災地でマンション再建中の行方には、今後も超えなければならない障害が出てくるかもしれません。そんなときでも、十分話し合って合意形成していけば、きっと乗り越えられます。頑張って下さい。

震災は、まだ終わっていないと実感します。




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